駐中国米大使、全省訪問の姿勢表明 印刷
2017年 6月 29日(木曜日) 14:17

6月28日午前、北京市朝陽区にある米国大使館で、着任から24時間を待たずに、テリー・ブランスタッド新大使による家族連れでの記者会見が行われました。ブランスタッド大使は、中米関係や中国との縁などについて語りました。

中米の協力について、ブランスタッド大使は、「中米関係はとても重要である。両国は今後、朝鮮半島の非核化や、貿易の拡大、雇用機会創出などの分野で協力を強化していくべきである」と指摘し、さらに「両国は共に、雇用や教育、高齢化などの課題を抱えている。だが、強固な米中関係が、こうした問題の解決に貢献できる」と強調しました。

ブランスタッド氏は1983年に、36歳の若さで米アイオワ州の州知事になりました。当時、アメリカで最年少の州知事であった同氏は、アイオワ州と中国の河北省との間に姉妹関係を締結し、翌年の1984年に訪問団を率いての初の中国訪問を行いました。以来、中国と30年以上に渡って友好的な往来を続けています。アイオワ州はアメリカ中部に位置する農業の盛んな州であり、ブランスタッド氏は州知事を務めた22年間、中米の健全な貿易関係の重要性を見守ってきました。

中国との縁について、「私は、中国の省を一つ一つ訪問したい。この偉大な国の国民と対面することで、アメリカ人が中国人の友達であることを分かってもらいたい」と示しました。

なお、ブランスタッド大使は今回、家族を連れて北京を訪れており、今後は6歳と4歳の孫たちに中国語を勉強してもらいたいと話しています。