人民元相場は適正水準で推移=中国人民銀行 印刷
2019年 8月 06日(火曜日) 09:50

中国人民銀行(中央銀行)は5日、記者の質問に対して、「一国主義や貿易保護主義、追加関税などの影響で、人民元はドルに対して7元台まで値下がりしたが、対通貨バスケットのレートは引き続き安定し勢いを保っている。これはマーケットの需給や国際レートの変動の現れである」と答えました。

また、「中国は、マーケットの需給を基礎とし、通貨バスケットを参考にして調整し、管理された変動相場制を実施している。マーケットの需給はレートを左右するため、人民元の相場はこのようなメカニズムで決まり、これこそが変動相場制の本質になる。人民元は値下がりしたが、過去と比べれば上昇している。この20年間でドルに対し20%上昇しており、世界の主な通貨でも強い通貨になっている」と述べました。

さらに、「大国である中国は製造業が多岐にわたり、産業体系も整備され、輸出競争力が強く、輸入依存度も適度である。人民元の変動は国際収支を大きく調整できるため、為替市場は自然とバランスが取れてくる」と答えました。