BIS、信用評価機関への過度な依存減少を要望 印刷
2010年 10月 28日(木曜日) 16:12

BIS・国際決済銀行は27日報告書を発表し、各国に信用格付機関への過度な依存を減少させると同時に、独自の信用格付けシステムを確立して、金融の安定を維持するよう呼びかけました。

この報告書は、各国が現存の基準と法規の中で信用格付機関による評価結果の利用規定を減らし、あるいは完全に撤廃し、過度な依存による一 連のリスクを防止するべきだと提案しています。また、銀行や投資機関、その他の金融市場の参入者に対し、独自の信用評価システムを確立することで、単純か つ機械的に信用格付機関の評価結果を利用しないよう促しています。

現在、3大国際信用評価機関であるスタンダード&プアーズ、ムーディーズ、フイッチレーティングスは各種債務信用格付市場を独占してお り、資本市場に著しい影響を及ぼしています。米サブプライムローン危機及び欧州債務危機において、これら3社の影響が幅広い論争を巻き起こしました。(翻 訳:董燕華)