「神舟11号」が初の軌道制御、乗組員の状態は良好 印刷
2016年 10月 18日(火曜日) 09:46
北京宇宙飛行制御センターによりますと、17日午後12時56分、有人宇宙船「神舟11号」は、同センターの技術者の精密なコントロールの下、初の遠距離誘導制御の実施に成功し、近地点高度を上げたということです。現在、軌道上を正常に飛行しており、乗組員の状態は良好だと伝えられています。

同センターの副技師長を務める孫軍氏によると、9月に打ち上げられた宇宙実験室「天宮2号」とドッキングするため、制御センターは「神舟11号」に対し、5回にわたって遠距離誘導制御を実施するということです。まずは、近地点高度を上げ、その後、軌道面の修正を行います。その後、遠地点高度を高め、最終調整を行うことになっています。

これまでのドッキングとは異なり、今回はドッキング軌道と帰還軌道の高度が50キロ増加したため、宇宙実験室とのドッキング技術と有人宇宙船の帰還技術が問われるとともに、宇宙飛行士の中期滞在能力も問われています。この任務達成のため、センターの技術者はこれまで宇宙船の制御調整を行ってきました。