中国のバイオディーゼル生産、30万トン台に 印刷
2016年 10月 26日(水曜日) 16:19
中国科学院天津工業生物技術研究所と中国科学院成都文献情報センターが25日天津で、『中国バイオ産業投資分析報告2016』を共同発表しました。これによりますと、中国のバイオディーゼルの生産能力は300万~350万トンに達したものの、2015年の実際の生産高は33.6万トンに止まったということです。

バイオディーゼルは重要な新エネルギーの一つです。この報告書では、2015年の国別のバイオディーゼル生産高は、アメリカ、ブラジル、ドイツがトップとなっており、生産総量の約43%を欧州が占めています。

報告書はさらに、中国のバイオディーゼル産業は成長期にあり、生産能力が300万~350万トンに達したものの、原材料の供給に制約があるため、生産設備の稼働率が低く、巨大な市場のニーズには追いついていないと指摘しています。こうした現状を踏まえて、バイオディーゼル企業はいま、代替原料、新技術の開発と普及、生産設備の一刻も早い整備を必要としているという見方を示しています。