国際女性デー、国連は職場の男女平等に注目 印刷
2017年 3月 10日(金曜日) 00:08


 国連本部で8日、国際女性デーを記念するイベントが行われました。今年のテーマは「変化する仕事の世界における女性たち:2030年までにプラネット50:50(男女平等目標)を実現しよう」です。

第71回国連総会のトムソン議長は発言の中で、「2030年までに男女平等を実現するためには、今から具体的な行動を開始しなければならない」とした上で、法律、社会、職場での女性の平等な権利を促進・保護し、教育や雇用などの面で女性のチャンスを拡大させ、女性を差別視する職場文化をなくすよう呼びかけました。

また、ケニアを訪問中のグテーレス事務総長は国際女性デーについてメッセージを発表し、「雇用の面で男女の差を縮めることによって、2025年に全世界のGDPは12兆ドル増加する見込みがある。また、女性の公共機関での就職比率が向上すれば、公共機関の価値が高まるとともに、イノベーションが促進され、社会全体にとってプラスになるだろう」と述べました。

国連ウィメン(UN Women)の親善大使を務める米女優のアン・ハサウェイ氏も記念イベントに出席し、家庭において女性が負担する重い責任に関心を寄せ、出産と育児に伴う休業の改善を呼びかけました。

最終更新 2017年 3月 10日(金曜日) 00:09