外務省、中国のTPP会議への参加否定 印刷
2017年 3月 13日(月曜日) 22:05

外務省の華春瑩報道官は13日北京で、太平洋同盟の輪番議長国であるチリの招きに応じて、中国政府の殷恒民特別代表(ラテンアメリカ担当)が代表団を率いて、今月13日から14日にかけてチリで開催予定のアジア太平洋地域経済一体化ハイレベル会合に出席するとし、「この会議は一部メディアに指摘されているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)会議ではない」と強調しました。

同会議への参加を中国のTPP加入のシグナルだと見ている一部の報道について、華報道官は、「今回の会議は、アジア太平洋地域の経済一体化をテーマとするハイレベル会合であり、地域協力の次のステップについて話し合う予定だ」と述べた上で、TPP問題に関しては「中国側の立場は変わっていない」と強調しました。

TPP問題について、外務省の報道官はこれまで、地域の経済一体化や貿易の利便化と自由化の推進に有利な貿易メカニズムに開放的な態度を示すと同時に、自由貿易システムの断片化防止や、経済貿易メカニズムを政治化しないことを主張する中国側の立場を重ねて強調してきました。