高度経済成長とクオリティは相反せず 国際協力需要も増大 印刷
2017年 10月 30日(月曜日) 23:11
中国経済と国際協力年次総会がこのほど北京で行われ、「中国共産党第19回全国代表大会後の中国と世界」というテーマをめぐり、熱のこもった討議が交されました。

第19回党大会の報告は「近代的経済体系の構築」を提起するとともに、中国経済が高度成長段階から高品質成長段階への転換期に入ったことを示しました。また、近代化経済体系の構築は、この転換点を乗り越えるための切実な課題であり、中国発展の戦略的目標でもあると強調しました。この点について、北京大学経済学院の蘇剣教授は「2020年から2050年までの30年間における中国の経済成長任務は、実際にはかなり厳しいものである。しかし、高品質の成長と高度成長は相反するものではなく、同時進行できるものだ」と強調しました。

また、第19回党大会で中国の外交努力についての方向性が明示されたことは、ニュータイプの国際関係と人類の運命共同体の構築を促すものとされます。これについて、北京大学国際関係学院の賈慶国院長は、「協力と共栄はいずれも目標であり、グローバルガバナンスが対応し解決しなければならないのは、極めて具体的な世界的課題と挑戦だ。たとえば、貿易、投資、越境犯罪、不法移民、テロリズム、環境、サイバーセキュリティ、大量破壊兵器などだ。今後、中国は国際協力をますます必要とすることになるだろう」との見方を示しました。