第10回海峡フォーラムがアモイで開催 印刷
2018年 6月 07日(木曜日) 19:06

今年で10回目となる海峡フォーラムが6日、アモイで開かれました。全国政治協商会議(政協)の汪洋主席がフォーラムの開幕式に出席し、あいさつしました。

汪主席は、「海峡両岸の同胞は血脈のつながる家族であり、両岸関係の平和発展を推し進めることは両岸同胞の共同の願いである。『一つの中国』の原則を体現する九二コンセンサスを堅持することは、両岸関係の平和発展を確保する上で重要なポイントであり、我々が台湾当局および各政党と交流を行うための基礎であり条件である。この点を満たしさえすれば、あらゆる政党団体と大陸との交流に障害はない。台湾の独立を企む分裂主義勢力とその活動は、国家の主権と領土の完全性を損ない、両岸同胞の敵対を煽る、台湾海峡の平和安定にとっての最大の脅威である。そのため、断固として反対しなければならない」と指摘しました。

また、「両岸の経済連携は密接なもので、相互補完性は高い。経済協力が拡大し深まることは、経済融合を促進させ、両岸関係の平和発展における強大なエネルギーになる。我々は台湾企業と大陸の発展のチャンスをシェアする。関連の政策において台湾の企業にも大陸と同様の待遇を与えていく」と強調しました。

さらに、「人的交流と文化的交流を通した心と心のつながりの促進は、両岸関係の平和発展の強い絆である。われわれはさらに多くの台湾同胞が『両岸交流』に参加することを歓迎している」と述べました。

これに対して、中国国民党の郝龍斌副主席は「両岸関係の情勢が厳しい時ほど、両岸同胞は自信をもって障害を乗り越えなければならない。九二コンセンサスを堅持し、台湾の独立を企む勢力に反対し、経済協力と文化交流をさらに密接に行って、郵便・通商・交通業務(通郵・通商・通航)の『三通』の成果を基礎に、両岸に跨る就学、結婚、就職を大いに推し進め、『両岸は一つの家族』との理念を人々の心に浸透させていく」と述べました。