独身の日セール、10年目を迎え消費が多元化 印刷
2018年 11月 12日(月曜日) 17:32

11日午前0時、独身の日の大特価セールがスタートしました。データによりますと、ネットショッピング大手の天猫(Tmall)はこの日1日で2135億元の売上を記録したとのことです。また別の大手Eコマース業者である京東商城(JD.com)は、今月1日午前0時から11日深夜12時までの受注金額があわせて1598億元となりました。こうしたデータについて専門家は、「中国人の消費意欲や消費レベルの向上を反映している。また、ECの普及に伴い、購入品がより国際化している」と見ています。

2009年に11月11日が「独身の日」となり、今は世界的な値引きセール実施の日になっています。この間、アリババが毎年発表したデータから、中国人の消費生活の傾向や特徴が見えてきます。2009年にはこのセールによる売上高は5200万元でしたが、今年は、アリババの傘下であるTmallはセール開始からわずか21秒で売上は10億元を突破し、11日の午後11時には注文件数が10億の大台を突破しました。これについて国務院発展研究センター新経済研究室の朱敏主任は、「過去10回分の消費データを見れば、中国人の消費レベルが高まっていることがわかる」と述べました。

アリババによりますと、アパレル用品や化粧品、ぜいたく品などが大盛況だったほか、趣味や嗜好で購入する傾向が強まっているとのことです。アップルの新しい携帯電話は30分内に売上1億元を突破しました。また、高品質なものや輸入品が人気を集めています。Tmallにおけるセール開始から9時間の売上状況を見ますと、日本製のフェイスケア用品や紙おむつ、英国ブランドのドライヤーなど、わずか1時間で1000万元分が売れた商品もありました。商務部研究院の周密研究員はこのような現象について、「Eコマースにより輸入品がどんどん中国に流れ込み、消費の選択が広まっているほか、業者の間で競争が進み、供給側がレベルアップしている」と述べました。