商務部、中米貿易で米が得た利益について報告を発表 印刷
2019年 6月 06日(木曜日) 19:21

務部は6日、中米貿易で米国側が得た利益に関する研究報告を発表しました。これよりますと、「両国の貿易でともに利益がもたらされ、米国はかなりの利益を得ている。米国側が赤字になっているのは、輸出規制などの制度的な問題や市場の働きによる結果であり、産業競争や経済構造、貿易政策など様々な要素がある。米国は損をしていない」と指摘しています。

また報告では、「米国は新政権が発足してから、互恵共栄という本質を無視して、中国との貿易で損をしたと称し、かつ赤字を理由に貿易摩擦を起こしている。中米両国の商務部門による共同研究では、米国は中国との貨物貿易の赤字データを過大評価している」と指摘しました。

さらに、「米国の中国に対する貿易赤字はこれまでの積み重ねであり、市場の働きによるものだ。中米貿易で黒字となっているのは中国だが、利益は双方にある。両国政府の公式データによると、2017年、海外にある米国企業が中国市場から得た売上高と、中国に投資している米国企業が得た売上高をあわせると、約9400億ドルに達し、また、中国から米国に流れた資金の総額は1兆3700億ドルに達している」と指摘しました。

報告では、こうして得られた大きな成果は、両国が時の流れに乗って経済のグローバル化に加わり、互恵協力を強めた結果であると示し、双方は両国民やグローバル経済の成長のためにハイレベルで質の高い経済貿易協力を推進すべきだと強調しています。