【観察眼】安倍首相の退陣表明、中日関係の行方は? 印刷
2020年 8月 31日(月曜日) 18:10

日本の安倍晋三首相は8月28日、健康上の理由で辞任する意思を明らかにし、日本史上最長となる8年連続の在任期間が止まることとなる。国のトップの辞任が政治や経済に与える衝撃と影響は極めて大きい。実際、突然の辞任表明に日本国内の政治には驚きと動揺が広がっている。このことを受け、日本政界がより大きな変化を見せる可能性は排除できない。

中日関係の行方は両国国民の関心事である。安倍首相の突然の辞任が中日関係に与える影響と衝撃は世論の注目を集めている。国のトップの態度は中日関係の発展に大きな影響を与える。

安倍内閣による政権下で中日関係の実態は起伏していた。安倍首相による靖国神社参拝で中日関係は底に落ち込み、二度の政権時代には両国関係の回復に努力した。ここ2年間の中日関係の回復の勢いは一時的に安定しているが、新型コロナウイルスの発生以降、米国の中国に対する強硬な政策によって、日本側の中国に対する態度は再び揺れ動く気配が見られる。

長い目で見れば、日本は米国に支配されず、独立性のある外交を追求したいと望んでいるはずだ。29日、中国外交部の趙立堅報道官は、「日本とともに、感染症との戦いや経済・社会の発展における協力を絶えず深め、中日関係の継続的な改善・発展を推進することを望む」と今後に期待を示した。

中日関係は現実的には複雑な原因と背景がある。このような環境の下で中日外交の新しい局面を切り開くのは容易ではなく、双方は絶えず共に努力することを求めている。良好な両国関係を確立することこそが中日両国にとって有利なことに違いない。(CRI日本語部論説員)