FRB議長、米経済の見通しは「異常なほど不確実」 印刷
2010年 7月 22日(木曜日) 14:48

アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は21日、アメリカ経済の先行きについて「依然として異常なほど不確実だ。必要があれば、物価の安定を確保しつつ、経済成長に向けた一段の措置を講じる用意がある」との見解を示しました。

バーナンキ議長はこの日、上院で金融政策に関する半年に一度の報告を行い、アメリカの経済成長率について、今年が3から3.5%、来年は 3.5%、2012年は4.5%にそれぞれなる見通しである見通しを示し、失業率については「2012年までに7から7.5%に下がる」と予測していま す。

バーナンキ議長はまた、「景気の見通しが弱まっているのは、ヨーロッパの債務危機などここ数ヶ月の金融情勢が一因となる」と述べました。さらに、アメリカ経済が再び底を打つ可能性は高くないとの考えをも示しています。(鵬)