鄭和航海の船、南京で再現 印刷
2010年 10月 21日(木曜日) 18:03

中国の南京では、明の時代に鄭和の遠洋航海に使われた木造帆船「鄭和宝船」を再現するために、実物大の船が製造されており、その一部が20日に公開されました。来年9月に完成し、2013年には鄭和の航路をもう1度たどる予定です。

今よりおよそ600年前、明代の武将・鄭和は船隊を率いて7回にわたって遠洋航海を行いました。船隊はアジアやアフリカの30の国と地域に到達 し、中国からアジア、アフリカ諸国へ通じる海上の「シルクロード」を切り開くなど、貿易や外交、文化交流を促す面で大きく貢献しました。南京は「宝船」の 製造地であり、出発地でした。

現在製造されている船は全長71.1メートル、幅14.05メートル、排水量1600トンで、帆の面積は600平方メートルです。船には、全地球測位システム(GPS)やレーダーなども搭載されています。(鵬)