観光の足、箱根登山鉄道は甚大な被害で年内復旧は困難 印刷
2019年 11月 05日(火曜日) 16:45

中国からの訪日客も多数訪れる日本屈指の観光地、神奈川県箱根町では台風19号による観光産業への影響が長期化している。土砂崩れが多数発生したため、10月末現在、町内の約4割の宿泊施設への温泉供給が停止している。11月中には復旧の見込みだが、営業を継続している旅館は他の旅館から湯を分けてもらうなど対応に追われている。さらに深刻なのは箱根観光の足となっている箱根登山鉄道。トンネルが土砂で埋まったり、橋梁、路盤が流出したりするなど甚大な被害を受け運休。代行バスによる輸送が続いている。年内の復旧は困難と見られる。紅葉シーズンの書き入れ時を前に箱根の観光関係者は落胆している。