国民年金、3年ぶり赤字 GPIF運用益縮小で 18年度収支 印刷
2019年 8月 14日(水曜日) 17:42
厚生労働省は9日、年金特別会計の2018年度収支決算を発表した。時価ベースで見ると、会社員らが加入する厚生年金が2兆4094億円の黒字、自営業者らが加入する国民年金は772億円の赤字となった。国民年金の赤字は15年度以来3年ぶり。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の公的年金運用益が前年度から縮小したことが影響した。厚生年金の黒字は3年連続。同省は国民年金の赤字転落に関し、GPIFの運用益を含まない簿価ベースは黒字で積立金も取り崩していないことから、「給付額への影響はない」と説明している。