「ユネスコ平和賞」などを受賞。情熱的に行動する姿が尊敬を集める。 印刷
2019年 11月 05日(火曜日) 16:37

国連難民高等弁務官に日本人として初めて就任した緒方貞子氏が10月22日に死去した。92歳だった。1991年に就任後、2001年に退任するまで10年にわたり務めた。在任中は紛争地に足を運びサラエボやルワンダの難民保護にあたった。行動力や現場主義が高く評価され「ユネスコ平和賞」などを受賞した。2003年7月から国際協力開発機構(JICA)理事長、特別顧問を務め国際協力に尽力。緒方氏は1927年生まれ。曾祖父は5.15事件で殺害された犬養毅首相、父と祖父は外交官。幼少の頃、サンフランシスコで暮らすなど在米経験も豊富。自由でありながら現実も見据え情熱的に行動する姿は多くの人から尊敬を集めた。