警察庁、誤認逮捕認める PC遠隔操作事件 印刷
2012年 10月 19日(金曜日) 00:00

他人のパソコンを遠隔操作して犯罪予告が送られたとされる事件で、警察庁の片桐裕長官は18日の記者会見で、これまでに逮捕した男性4人について「真犯人でない方を逮捕した可能性は高い」と誤認逮捕だったことを事実上認めたと各紙が報じた。「おわびを含めて適切な対応を図る」としており、警視庁など関係警察本部が4人に謝罪する方針を示した。片桐長官は、東京都内の幼稚園などに襲撃予告メールを送ったとして警視庁に逮捕された福岡市の男性(28)=処分保留で釈放=や、横浜市のホームページに小学校襲撃予告を書き込んだとして神奈川県警に逮捕された明治大2年の男子学生(19)=保護観察処分=が取り調べで容疑を認めたことについて「取り調べの経緯、状況を含め捜査の検証を行っている」と話した。一方、今後のサイバー犯罪捜査について「犯人特定を慎重に行う方策の検討が必要」と述べ、近く各都道府県警に留意事項を通達する方針を示したという。