吉田前所長の聴取記録押収 事故調から原発捜査で 検察当局 印刷
2013年 2月 05日(火曜日) 00:00

東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷容疑などで告発を受け、捜査している検察当局が、吉田昌郎・前同原発所長の聴取記録を、政府の事故調査・検証委員会から押収していたことが4日、関係者への取材で分かったと各紙が報じた。吉田前所長が体調不良で聴取に応じられないためだが、責任追及を目的としない事故調の記録を捜査に使うのは異例。関係者によると、押収したのは政府事故調が吉田前所長にヒアリングした聴取書。前所長は食道がんでの入院のため2011年12月に退任し、その後も体調不良が続いており、長時間の事情聴取に応じるのは困難な状況という。