塩害に苦しむ被災地の除塩、津波の流木活用、新技術開発 印刷
2013年 3月 05日(火曜日) 00:00

東日本大震災の津波で塩害を受けた農地の復興に向けて、総合建設会社の大林組は3日、被災地の海岸などでなぎ倒された木を使った土壌の改良に成功したことを明らかにしたと各紙が報じた。細かく刻んだ木を地中に埋めて、雨水が通りやすい隙間を作り、塩分を洗い流す技術を開発した。宮城県岩沼市の阿武隈川河口近くの被災農地で昨年3月から行ってきた実験では、土壌の塩分を約5カ月間で、農作物が育たないとされる基準の5分の1程度にまで減らせるようになったという。