原子力機構を抜本改革 文科省が本部設置へ 印刷
2013年 5月 28日(火曜日) 00:00

各紙によれば下村博文文部科学相は28日の閣議後記者会見で、茨城県東海村の加速器実験施設「J―PARC」の放射能漏れ事故や、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」の点検漏れなど不祥事が相次いだ日本原子力研究開発機構について、抜本的な組織改革を検討する「改革本部」を省内に設置する方針を明らかにした。文科相を本部長とし、同省幹部や外部有識者を加え、7月末ごろまでに改革案をまとめる。J―PARCを共同運営する高エネルギー加速器研究機構に対しても、原子力機構とともに安全管理体制の総点検を要請し、報告を求める。また、国内の研究機関・大学が設置する22カ所の加速器について、緊急時の対応手順など安全管理体制を確認するという。