ビッグデータ活用で経済効果は年7兆7000億円に 情報通信白書で初の統計 印刷
2013年 7月 16日(火曜日) 13:20

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新藤義孝総務相は16日、平成25年版の「情報通信白書」を閣議に提出し、了承されたと各紙が報じた。国内の企業が活用したビッグデータの流通量は24年に計221万テラバイト(テラは1兆)に達し、17年の42万テラバイトに比べ5.5倍に増えた。ビッグデータの活用による経済効果は年間7兆7700億円に達するとの試算結果となった。ビッグデータに関する統計を公表するのは今回が初めて。白書では国内各企業が1年間に活用した顧客情報や販売情報、地理情報などのビッグデータのうち、実際にネットワークを通じて拠点間や社員間で流し合った情報を「流通量」、サーバーに蓄積しているものを「蓄積量」と定義。 企業への聞き取り調査をもとにビッグデータを活用することによる経済効果を測定したところ、小売業では販売促進や発注の最適化などで年間1兆1500億円の効果があった。 製造業では、工場など生産現場を中心に約4兆7900億円の効果があったという。

最終更新 2013年 7月 16日(火曜日) 13:25