笹子トンネル崩落 中日本高速ら争う姿勢 印刷
2013年 7月 23日(火曜日) 00:00

山梨県の中央自動車道・笹子トンネルの崩落事故で死亡した5人の遺族が、トンネルを管理する中日本高速道路などに損害賠償を求めている裁判が29日に始まり、中日本高速道路は安全管理について争う姿勢を示したと各紙が報じた。この裁判は、去年12月に笹子トンネルで起きた崩落事故でワゴン車に乗っていて死亡した5人の遺族が、中日本高速道路と点検作業を行う子会社が安全管理を怠っていたとして、約9億円の損害賠償を求めているもの。29日に横浜地裁で行われた第1回の口頭弁論で、遺族は、子供という「希望」を一瞬にして奪い去った事故の責任は徹底して追及されなければならないと訴えた。これに対し、中日本高速道路は、賠償責任は負うとする一方で、遺族側の「事故は予見でき、安全点検を怠った」とする主張には争う姿勢を示したという。