堺市の太陽電池工場売却へ 首都圏の拠点も シャープ 印刷
2012年 8月 16日(木曜日) 00:00

各紙によればシャープが堺市にある太陽電池工場の売却の検討に入ったことが16日、分かった。東京の市ケ谷ビルなど首都圏の拠点も売却に向けた準備を進めている。経営の先行き懸念から同社株が安値を更新する中、資産売却や赤字事業の切り離しで財務状況の改善を図りたい考えだ。売却を検討しているのは、メガソーラー向けの薄膜太陽電池を生産する工場。年間16万キロワットの生産能力がある主力工場だが、太陽電池の価格下落で採算が悪化している。同社の太陽電池事業は2012年4~6月期に69億円の営業赤字を計上した。一方、首都圏で売却手続きを進めているのは、主に営業拠点として使われている市ケ谷ビルのほか、東京支社がある幕張ビルなどという。