日本直販の総通、民事再生法を申請へ TV通販の草分け 印刷
2012年 11月 09日(金曜日) 00:00

テレビ通販の「日本直販」で知られる総通(大阪市、非上場)が経営不振に陥り、9日に民事再生法の適用を申請することが分かったと各紙が報じた。負債総額は百数十億円とみられる。総通は1961年に創業。資本金は1千万円。ペン習字などの通信教育に加え、72年に通信販売を始めた。情報番組の合間に流れる「日本直販のテレビショッピング」はテレビ通販の草分け的存在で、80年代には約200万本売れたとされる「高枝切りバサミ」などのヒット商品を生み出した。しかし最近はヒット商品に恵まれず、インターネット通販の拡大による業界全体の競争激化で苦戦。今年5月ごろから金融機関への返済が滞り、7月から主力金融機関の京都信用金庫を中心にスポンサー企業を探すなど再建策について協議していたという。