マツダ、10月の中国輸出はゼロ 暴動影響、見通しも厳しく 印刷
2012年 11月 30日(金曜日) 17:00

各紙によればマツダは29日、10月の中国向けの乗用車輸出がゼロだったことを明らかにした。リーマンショック後の2009年2月以来となる。沖縄県・尖閣諸島の領有権をめぐる反日騒動による販売低迷が響いた。前年同月の中国向け輸出は441台、今年9月は1065台だった。11月に入ってからの輸出状況については「公表できない」(広報部)としている。販売不振をうけ、現地での減産も続いている。南京工場の勤務態勢は国慶節休暇後の10月8日以来、昼夜2交代から一直制とされたままだ。このため中国での生産台数も、10月は前年同月比で27.6%減の1万3253台に落ち込んだ。中国市場の今後の見通しについては「反日騒動に加えて景気の減速もあり、厳しい状況に変わりはない」(同)としている。