シャープ構造改革、液晶部門の分社化を明記 印刷
2015年 6月 03日(水曜日) 16:27

各紙によれば経営再建中のシャープが、液晶部門で実施する構造改革の全容が明らかになった。主力生産拠点の亀山工場(三重県)の価値を引き下げる減損処理に踏み切り、トヨタ自動車などとの協業で車載向けなどの用途開拓を急ぐ。シャープが5月の再建計画発表時に否定していた液晶部門の分社化も、金融機関向けの書面には明記していたことが判明した。一連の改革の後、分社化の検討を進める。亀山工場の帳簿上の価格を2016年3月期に約170億円切り下げ、損失として計上することで、工場の資産価値に応じて毎年必要になる減価償却費を抑える。稼働率が低くても利益を出せる体制を構築し、稼働率優先の見込み生産から受注生産への移行を進める。