軟弱地盤で液状化拡大 熊本地震、18市町村で被害 印刷
2017年 4月 11日(火曜日) 10:37
昨年4月の熊本地震で液状化が発生した宅地や農地などは約6800カ所に上り、本震後に前震時の約5倍に拡大していたことが、関東学院大の若松加寿江教授(都市防災工学)らの調査で分かった。最初に震度7を記録した前震で激しく揺さぶられた軟弱地盤が、約28時間後の本震でさらに緩んだためとみられる。熊本県沿岸に東京湾岸のような埋め立て地はほぼないものの、被害は阿蘇山麓を含む県内18市町村に及んでおり、内陸や山間部でも地盤の状況によっては液状化のリスクが高いことが浮き彫りになった。