345億円投入、凍土壁ほぼ完成 効果疑問視も 印刷
2017年 11月 09日(木曜日) 22:55

東京電力福島第一原子力発電所の地下を、凍らせた土壌で囲む「凍土壁」がほぼ完成した。 東電は地下水の流入量が減少していると主張するが、原子力規制委員会には効果を疑問視する声もある。汚染水対策の柱として国費345億円を投入して建設しただけに、「費用対効果」に注目が集まっている。凍結作業は昨年3月に始まり、最後に残った山側の約7メートルの区間を今年8月から凍らせた。地下の温度は、外気の影響を受ける地表面付近などを除いて零度を下回り、深さ約30メートルの凍土壁がほぼ完成した。