1001体の観音立像、国宝に 京都・三十三間堂 印刷
2018年 3月 13日(火曜日) 19:21

文化審議会(馬渕明子会長)は9日、三十三間堂(京都市東山区)の1001体に及ぶ木造千手観音立像と、滋賀県長浜市西浅井町菅浦に伝わる鎌倉時代から江戸時代にかけての古文書「菅浦文書」を重要文化財から国宝に格上げするよう、林芳正文部科学相に答申した。

千手観音立像は、平安時代後期の創建時(1164年)の124体と、鎌倉時代の焼失後の再興で慶派や円派といった仏師集団が手掛けた観音像などからなる大群像。1973年度に始まった全観音像の保存修理は、重文の彫刻1件の修理として過去最長を記録。