東電元副社長、津波対策は“適正な手順” 福島第1原発事故裁判 印刷
2018年 10月 22日(月曜日) 18:07

福島第1原発事故をめぐり、強制起訴された東京電力の元副社長が、16日の被告人質問で、津波への対策について、「対策の先送りではなく、適正な手順だった」と主張した。福島第1原発事故をめぐって、東電の勝俣恒久元会長ら3人は、津波を予測できたのに対策を怠り、病院の入院患者らを死亡させるなどした罪に問われ、いずれも「予見は不可能だった」と無罪を主張している。16日の被告人質問で、武藤栄元副社長(68)は、最大で15.7メートルの津波の試算結果の報告を受けたあと、直ちに対策を講じず、外部に研究を依頼したことについて、「試算結果の根拠を調べるためで、対策の先送りではなく、適正な手順だった」と述べた。