南海トラフ地震に備え、海底に観測装置増設へ 印刷
2019年 8月 13日(火曜日) 09:34

30年以内に70~80%の確率で発生する恐れのある南海トラフ巨大地震に備え、海上保安庁は、静岡県~九州の沖合に延びる南海トラフ付近の海底8か所に、観測装置を増設する。その第1弾として10日午前、和歌山県沖合約800キロ・メートルの水深約3000メートルの海底に装置を設置した。地震を起こす原因となるプレート(岩板)の動きを精密に測り、予測向上につなげる。南海トラフでは、海のプレートが、陸のプレートの下に沈み込んでおり、これに伴い、プレート境界付近では地震を起こすひずみがたまっている。ひずみの蓄積状況の把握が、予測に欠かせない。