TOHO-NEWS 2012年3月27日 印刷
2012年 3月 27日(火曜日) 00:00

<2号機水位60センチ>

「水位60センチ」「燃料は冷却」 東電、福島原発2号機を内視鏡調査

各紙によれば東京電力は26日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器に内視鏡を入れて調査した結果、炉心冷却のために注入している水位は底から約60センチと、想定よりも低かったと発表した。格納容器に溶け落ちた燃料は水につかって冷やされているとみられていたが、実際に水面を確認できたのは初めて。注水にもかかわらず水位が低いことから、事故で格納容器下部が損傷している可能性が高いという。

 

<ミサイル迎撃準備>

30日に破壊措置命令 ミサイル迎撃準備入り 政府方針

田中直紀防衛相は27日午前、防衛省で岩崎茂統合幕僚長ら自衛隊幹部に対し、北朝鮮が「衛星」を名目に発射する長距離弾道ミサイルの落下に備え、迎撃態勢を整えるための準備命令を出したと各紙が報じた。これを受け、自衛隊は地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)配備先の現地調査などに入る。政府は30日に安全保障会議を開いた上で、防衛相が直ちに自衛隊法に基づく破壊措置命令を出す方針だという。

 

<核安保サミット開幕>

原発の安全、テロ防止で討議 ソウルで核安保サミット開幕

53カ国の首脳級が核テロ防止への協力などを話し合う核安全保障サミットが26日夕、韓国のソウルで開幕したと各紙が報じた。東京電力福島第1原発事故を機に重要課題として浮上した原発の安全やテロへの対策も討議、成果を27日午後に「ソウル宣言」として発表する。

 

<東電の総合改革策定遅れ>

東電の総合計画 策定遅れに苦言 枝野経産相

各紙によれば枝野幸男経済産業相は27日の閣議後の記者会見で、福島第1原発事故の賠償と電力の安定供給を両立させるため、東京電力と政府の原子力損害賠償支援機構が策定中の「総合特別事業計画」の取りまとめが遅れていることについて「望ましいことではなく、早く出すように督促したい」と述べた。

 

<AIJ浅川社長>

AIJ浅川社長 年金消失問題で謝罪 衆院財金委

各紙によれば巨額の年金消失問題を起こしたAIJ投資顧問の浅川和彦社長は27日午前、衆院財務金融委員会に参考人として出席した。浅川社長は「(AIJを)信頼して購入してくれた年金基金や投資家におわびしたい」と謝罪。さらに、「(損失発生後も)取り戻す自信はあったが、責任を痛感している」と現在の心境を明かした。2月の問題発覚後、浅川社長が公の場に姿を見せたのは初めてという。