バイオリンの無料貸出で レッスンの需要を発掘!! 印刷
2010年 7月 09日(金曜日) 15:26

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(株)アズサウンドミュージック

大人向けの音楽教室が人気を集める一方、子ども向けが低迷している。そこで、楽器のレンタルや販売、教室などを手がけるアズサウンドミュージックが、おととし7月より楽器を無償で貸し出す子ども向けのバイオリンのレッスン「ヴァイオリング」を始めた。現在、受講者は200名以上という盛況ぶりだ。

「バイオリンは成長に合わせて買い替えが必要になります。しかも、安いものでも1台7~8万円はするので一般家庭では大きな負担となります。実際、ピアノを習う子どもたちの親から『本当はバイオリンを習わせたかった』という声も多く聞きました。それならばということで試しにやってみたところ好評でした」と話すのは佐々木孝社長。

さらに、佐々木社長は国内外で活躍するバイオリニスト、西田博氏をレッスンの統括顧問に迎えた。「練習すればトップの世界が待っている。そんな夢を持ってもらうことで子どもたちも真剣になります。西田氏を顧問にすることで、レッスン講師を確保するルートにもなった」という。

「ヴァイオリング」は幼稚園でも好評だ。とくに経営者にとっては、バイオリンによる音楽教育は、ほかの幼稚園と差別化をはかる魅力的なプログラムになっているという。現在は大分県内だけでの展開だが、今後は関東圏を中心にさらなる拡大を見込んでいる。来年度には東京の50施設での試験的な実施を目指し、営業活動を展開している。

「無料だったら習わせるのに」という隠れたニーズを発掘して新事業を展開する佐々木社長。デフレ経済にあって「無料」からお金を生み出す「フリー」ビジネスが大流行りだ。まさにこの「ヴァイオリング」はその先駆け、ぜひとも成功してほしいものだ。

 

本社・大分県大分市城原2329-3

0097-528-9191

創業2007年

資本金1000万円

従業員4名 

http://www.az-soundmusic.com

最終更新 2010年 12月 24日(金曜日) 16:01