南海トラフ調査へ 探査船「ちきゅう」出港 印刷
2012年 10月 05日(金曜日) 00:00

南海トラフ付近で起きる巨大地震のメカニズムを解明するために、和歌山県沖の海底を掘り進めて地層などを調べる、海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」が4日、静岡市の清水港を出港した各紙が報じた。「ちきゅう」は、東日本大震災のあと、東北沖で海底を掘る調査を行っていたが、2年ぶりに和歌山県沖で調査を行なう。和歌山県新宮市の沖合75キロの海域で、今後1年余りをかけて、南海トラフの陸側にあたるプレートの海底を深さ5200メートルまで掘り進む計画。震源域の地層や岩石を採取して、南海トラフ付近で起きる巨大地震のメカニズムの解明を進めるという。