大王製紙井川前会長に懲役4年 賭博で大勝狙う 東京地裁 印刷
2012年 10月 11日(木曜日) 17:02

連結子会社7社から計55億円余を無担保で借り入れたとして、会社法違反(特別背任)に問われた大王製紙の前会長、井川意高被告に対し、東京地裁は10日、懲役4年(求刑・懲役6年)の判決を言い渡したと各紙が報じた。判決によると、井川被告は昨年3~9月、海外のカジノ賭博で抱えた負債の穴埋めなどのため、同社の連結子会社7社から取締役会の承認を得ず無担保で計約55億円を借り、各社に損害を与えた。弁護側は執行猶予を求めていたが、堀田真哉裁判長は「グループ内の支配的な地位を乱用し、自分への信頼を逆手に取った悪質な犯行で、実刑が相当」と述べた。弁護側は即日控訴した。