iPS細胞、初の臨床応用 心筋作り、移植 印刷
2012年 10月 11日(木曜日) 17:05

重い心不全患者の肝臓から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、心筋細胞に成長させて移植する世界初の治療を、米ハーバード大の森口尚史客員講師らが6人の患者に実施したことが10日分かったと各紙が報じた。2月に最初に治療を受けた米国人男性(34)は心機能が回復し、既に退院したという。ノーベル医学生理学賞に決まった京都大の山中伸弥教授の作製手法を改良した。iPS細胞の臨床応用が始まったことで、失われた体の機能を取り戻す夢の再生医療に一歩近づいた。