震災後初の新造大型漁船 気仙沼漁港で披露 印刷
2012年 10月 12日(金曜日) 00:00

震災で失われた「第8八幡丸」に代わる遠洋マグロはえ縄漁船「第5八幡丸」(439トン)が完成し、気仙沼漁港で10日、披露されたと各紙が報じた。県内船籍では震災後に初めて建造された大型漁船で、同市船籍の遠洋マグロ船としては8年ぶりの新造船となる。第8八幡丸は昨年3月11日、整備のために同市の造船所に上架中、津波に襲われた。気仙沼遠洋漁協は震災後、国と県の補助事業やサントリーホールディングスの支援を受けて6億円超の費用を賄い、新潟県の造船所で新船を建造した。新船は、冷凍庫の出力を漁獲量や温度に合わせて自動で制御し、照明も一部を除いて発光ダイオードを使うなど最新設備を搭載し、電力消費を極力抑えられるという。