玄海原発 佐賀県が福岡、長崎と合同で原子力防災訓練 印刷
2012年 10月 29日(月曜日) 17:36

玄海原発の重大事故を想定した原子力防災訓練が28日、佐賀県で行われたと各紙が報じた。原発から半径20キロ圏内の玄海町、唐津市、伊万里市の住民が陸路や海路で30キロ圏外へ避難、県内全市町が放射線量を測定した。長崎県職員に加え、福岡県職員も初参加し、初めて3県合同で実施した。自治体や県警、自衛隊など84機関の関係者と住民など約3千人が避難や緊急被ばく医療などに取り組んだ。事前の屋内退避訓練を含めると、参加者は過去最大の原子力防災訓練だった昨年と同規模の約3万2千人に上った。この日の訓練は玄海原発2、3号機が何らかの原因で自動停止し、全電源が失われて原子炉が冷却機能を喪失、放射性物質放出の恐れがある、との想定で実施した。