東電の最終赤字450億円 13年3月期、コスト削減で上方修正 印刷
2012年 11月 01日(木曜日) 00:00

東京電力は31日、13年3月期の連結業績見通しを上方修正したと各紙が報じた。売上高は従来予想比0.8%増の6兆250億円(前期は5兆3494億円)、最終(当期)損益は同1150億円改善の450億円の赤字(同7816億円の赤字)を見込む。「聖域」だった発電所の修繕費見直しなど追加のコスト削減や資産売却が寄与するとした。実質国有化の前提として策定した「総合特別事業計画」は13年3月期単独ベースで3736億円の経常赤字を想定している。東電はこの日、同期の単独経常損益も従来予想比750億円改善の3700億円の赤字見通しに修正しており、総合計画の収支目標を達成できる方向になったという。