被災校舎を避難ビルに再活用 強度・高さ、捨てがたく 印刷
2012年 11月 26日(月曜日) 17:38

東日本大震災で津波被害を受け、使えなくなった小中学校の旧校舎を災害時の避難ビルなどに再利用する動きが、宮城県東松島、名取両市で出ていると河北新報が報じた。沿岸の平野部には一定の高さと強度を備えた施設が少ない。住まいを再建する被災者や復興事業に携わる工事関係者らのため、万が一の命綱として活用する。東松島市は22日、津波で1階が浸水した野蒜小、浜市小の校舎と、2階まで水が達した鳴瀬二中の北校舎を一部修繕し、再利用することを決めた。各校とも別の学校校舎や仮設校舎で授業を再開している。保存する3校舎は鉄筋コンクリート2~3階。震災前に耐震工事を終え、地震による被害は軽かったという。