水俣病を初認定 患者判定「司法が独自判断」 遺族勝訴の二審確定・最高裁 印刷
2013年 4月 17日(水曜日) 00:00

各紙によれば水俣病患者と認められなかった熊本県の女性の遺族が、同県に認定を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は16日、患者認定について「司法が独自に判定すべきだ」との初判断を示し、女性を患者と認定するよう命じた二審福岡高裁判決を支持、県側の上告を棄却した。遺族の勝訴が確定した。行政が水俣病と認めなかった患者を、最高裁が患者と認定したのは初めて。認定の可否を司法が判断すべきだとされたことで、改めて訴訟の動きが広がり、特別措置法に基づき国が進めている政治解決にも影響が出るとみられる。