効果的な除染改訂案、排水処理方法を位置づけ 印刷
2013年 4月 23日(火曜日) 00:00

東京電力福島第一原子力発電所事故で放射能に汚染された地域での除染を巡り、環境省は22日、効果的な除染方法などをまとめた「除染関係ガイドライン(運用指針)」の改訂案を公表したと各紙が報じた。高圧水洗浄で生じた排水は、放射性セシウムを土壌に吸着させた後に放流することなどを新たに盛り込んだ。改訂案はこの日、開催された有識者による環境回復検討会で公表。現行の指針では、排水の処理方法は記載がなく、現場から「不適正な排水だと疑われる」との声が出ていた。改訂案では、セシウムは土壌に強く吸着されるとし、側溝に土のうを置いて泥の流出を防ぎ、上澄み水だけを放流する方法を位置づけたという。