原子力機構理事長が辞任 「もんじゅ」点検漏れで引責 印刷
2013年 5月 17日(金曜日) 00:00

日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」で多数の点検漏れが見つかった問題で、同機構の鈴木篤之理事長は17日、引責辞任したと各紙が報じた。同機構を所管する下村博文文部科学相は同日の閣議後会見で、「文科省としても失われた信頼の回復のため、機構の抜本的な体制の強化を図り、地元をはじめ国民の理解を得られるよう責任を持って対応したい」と述べた。もんじゅの点検漏れをめぐっては、原子力規制委員会が15日、「安全確保を十分行える体制が整っていない」として、保守管理体制などの是正が確認されるまで運転開始に向けた準備作業(使用前検査)の中止命令を出すことを決定。