昨年度の食料自給率は4年連続39% カロリーベース、低水準抜け出せず 印刷
2014年 8月 07日(木曜日) 23:14

農林水産省は5日、平成25年度のカロリーベースの食料自給率が4年連続で39%になったと発表したと各紙が報じた。4月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要で国内産のコメの需要は増えた半面、天候不順で小麦と大豆の生産量が減ったことが影響した。政府は3年度に自給率を50%に引き上げる目標を掲げるが、達成はほぼ絶望的な状況となっており、今秋から目標を引き下げる議論を本格的に始める方針。カロリー全体の約2割を占める国産米の需要回復が自給率を0.2ポイント押し上げた。一方で小麦や大豆の生産量減少で相殺された。品目別の自給率はコメが97%、小麦が12%、大豆が23%、畜産物が16%、魚介類が64%、野菜が76%、果実が34%で、各品目にいずれも大きな変化はなかった。