「炉心溶融」不使用は隠蔽 東電社長、公表遅れ謝罪 福島原発事故 印刷
2016年 6月 23日(木曜日) 19:42

東京電力の広瀬直己社長は21日、本社(東京都千代田区)で記者会見を開き、福島第1原発事故で原子炉内の核燃料が溶け落ちる「炉心溶融(メルトダウン)」の公表が遅れた問題について、「社会の皆さまの立場に立てば隠蔽ととらえられるのは当然であり、深くおわび申し上げる」と謝罪した。東電が設置した第三者検証委員会(委員長=田中康久・元仙台高裁長官)は16日、当時の清水正孝社長が炉心溶融という言葉を使わないよう指示していたなどとする報告書を公表していた。