米国株、08年以降の最高下落を記録 世界に恐慌ムード拡大 打印
2020-03-10 17:55

9日、米国株式市場の主要3指数がいずれも大幅な下落を見せ、うち、ダウ工業株30種平均指数は2000ドル以上下落し、下落幅は7.29%に達して、2008年の金融危機以来の最高を記録しました。

始値ではスタンダード&プアーズ500が7.2%の急落となり、取引が一時中断する措置(サーキットブレーカー)が発動して、主要3指数に含まれるすべての株式の取引が15分間が停止されました。これも2008年の金融危機以来のことです。

米国株の急落を受けて、この日は欧州株式市場も暴落で終わり、その他の国や地域も影響を受けました。

今回の株式暴落は、原油市場の価格戦争が原因ではないかとする報道もあり、この価格戦争が新型コロナウイルスの感染拡大を超える要因になったとの見方もあります。関係者が米国経済の現状と見通しに懸念を示し、不確定性が増していることが、米国株の暴落につながったとされます。

一部の経済アナリストは、株式市場の改善のために米連邦準備制度理事会(FRB)がさらなる金利引き下げを実施する可能性は排除できないとしています。