国際社会 米のWHO資金拠出停止を批判 打印
2020-04-16 17:05

米国のトランプ大統領が14日、世界保健機関(WHO)への資金拠出の一時停止を発表したことを受け、欧州各国の政治要人、学者、メディアは「米国における感染症対応の不利を責任転嫁する行為で、世界の努力を壊す」と指摘し、批判の意を表しました。

英紙ガーディアンは、世界トップの医療専門家が「トランプ氏の行動が世界に命の代価を払わせる」と批判していることを報道しました。

世界的に有名な医学雑誌であるランセットの編集長 リチャード・ホートン氏は、「トランプ氏の決定は人類を害する罪で、世界団結への裏切りだ」と指摘しました。

WHOのテドロス事務局長は14日の記者会見で、資金拠出停止を指示したトランプ大統領の決定に遺憾の意を表明しました。そのうえで、今後はアメリカの資金拠出停止の影響を検討し、業務が滞らないよう関係機関と資金面で協力していく意向を示しました。