中国の純金融資産2億円家庭は211万世帯 広東省が北京と上海を超える 打印
2024-01-09 20:53

広州市の高級住宅「匯悦台」

最新発表された「2023中国富裕層世帯キャッシュフロー管理報告」によると、広東省の富裕層世帯数は既に30万7000世帯に達し、北京(30万6000世帯)と上海(27万1000世帯)を上回っていることがわかりました。広東省はこれまで中国の経済発展が最も活発な地域の一つとして、強い経済力を持ち、豊かな世帯が多いことから、富裕層世帯が集中する場所となりました。富裕層世帯とは、世帯の純金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いたもの)が1000万元(約2億円)を超える家庭のことです。

報告書によると、中国では世帯純金融資産が600万元(約1億2000万円)の「富裕世帯」が518万世帯、1000万元(約2億円)の「富裕世帯」が211万世帯、1億元(約20億円)の「超富裕世帯」が13万8000世帯に達しています。

北京社会科学院の王鵬研究員によると、広東省は歴史的に繁栄し、産物が多く金の流通が盛んな土地であり、多くの富の蓄積があり、古くから一族の富の相続ニーズと経験を有しています。また、中国の歴史ある通商港の一つとして、広東省の対外開放は時代の先頭を走っており、それに呼応する富裕層が関わる産業もおしなべて国際的な背景を持っています。こうした外向的な加工貿易とハイテク産業は持続可能性や反復性が強く、再現性が高いという特徴を持ち、そのことが広東省での富の形成速度を速めました。

これらの富裕層世帯は主に広州市と深セン市の二つの一線都市に集中しています。この二つの都市は多くの富裕人口を有するだけでなく、高度に発達した金融市場と投資機会を備えており、より多くの富裕層世帯が居住し、投資しています。

最后更新于 2024-01-09 20:55