「北斗」システムが完成へ 全世界に7つのサービス 打印
2020-05-20 17:10

中国衛星測位協会が18日に発表した「中国の衛星航法と関連サービス産業発展に関する白書2020」によりますと、2019年、中国の衛星測位サービス産業の総生産高は前年比14.4%増の3450億元(日本円で約5兆2355億円)に上るということです。

また、今年6月に最後の「北斗3号衛星」が打ち上げられる予定で、「北斗」衛星測位システムが完成することになります。完成後、同システムは全世界の利用者に対し、より高性能な測位、ナビゲーション、時報、ショートメッセージ、捜索救助などを含む7つのサービスを提供することになります。

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中国衛星測位協会の于賢成会長は、「2020年の『北斗』システムの完成によって、中国の衛星測位事業の新たな発展に巨大な推進力が注ぎ込まれるだろう。同システムが社会の生産や人々の生活に幅広く活用されることを期待する」としています。

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なお、白書では、一般向けサービスとして、「北斗」システムが電子商取引やスマートフォン、ウェアラブルデバイスなどの分野で幅広く活用でき、人々の仕事や暮らしの変化に奥深い影響を与えるとされています。現在、大手メーカーが既に「北斗」と兼用できる携帯端末用のチップセットを打ち出しており、今後スマートフォンは同システムが活用される主な分野の一つとなる見込みです。2019年第3四半期までに、中国市場に加入した衛星測位機能を備えた携帯400機種余りのうち、300機種近くが「北斗」衛星測位サービスへの対応が可能となっています。